Photo Tape ベータに参加
フィールドノート

カップルのプライベートな写真共有:iCloud の共有でできること、できないこと

送信したカップルの写真は、そのあとどこへ行くのか。iCloud の共有のしくみとその限界、そして設定よりも写真を守ってくれる習慣をわかりやすく。

カップルは、ほかの誰にも見せるつもりのない写真をたくさん共有します。寝ぼけた朝、髪がまとまらない日、散らかった部屋の中。送信ボタンを押したあと、その写真がどこへ行くのかを知りたいと思うのは当然です。このノートでは、プライベートな写真共有とは実際にどういうことか、iCloud の共有が何を守り、何を守らないのか、そしてどんなアプリの設定よりも大切ないくつかの習慣を説明します。

「プライベート」がふつう意味すること

アプリが写真共有を「プライベート」と呼ぶとき、そこにはいくつかの違う意味がありえます。分けて考えるとわかりやすくなります。

  • 誰が写真を見られるか。共有した相手だけか、リンクを知っている人なら誰でもか、フォロワーのリストか。
  • 写真がどこに保存されるか。アプリの会社のサーバーか、自分のクラウドアカウントか、関係するデバイスの中だけか。
  • ほかに誰が読めるか。自分と受け取った人だけが鍵を持つように暗号化されているのか、それとも保存先の事業者が技術的にはアクセスできるのか。
  • ほかに何が収集されるか。アプリは写真と一緒に、解析データ、連絡先、位置情報、広告識別子を集めていないか。
  • 共有をやめたらどうなるか。アクセスは終わるのか。すでに作られたコピーはどうなるのか。

あるアプリが、このうちひとつには強く、別のひとつには弱いこともあります。この5つの問いを頭に置いてプライバシーポリシーを読むと、ずっと理解しやすくなります。

iCloud の共有のしくみを、わかりやすく

Apple の iCloud では、アプリがあなた自身の iCloud アカウントにデータを保存し、特定の項目をほかの人と共有できます。この方法で共有すると、データは持ち主の iCloud ストレージに残ったまま、共有された人に読み取りのアクセス権が与えられます。相手のデバイスは iCloud からデータを取得します。

この設計から、いくつかのことが言えます。

  • アプリの開発者は、写真を保存するための自前のサーバーを必要としません。ストレージはあなたのもので、あなたの iCloud ストレージプランの容量を使います。
  • アクセスは Apple アカウントに結びついています。共有相手は iCloud を通じて識別されるので、アプリ用に別のログインは必要ありません。
  • アクセスは持ち主が管理します。共有をやめると、それ以降、相手はそのデータにアクセスできなくなります。

iCloud の共有ができないこと

iCloud の共有はしっかりした土台ですが、魔法ではありません。その限界ははっきり知っておく価値があります。

スクリーンショットや保存は防げない

写真が誰かの画面に表示されたら、その人はスクリーンショットを撮ったり、別のデバイスで撮影したりできます。どんな共有のしくみでも、これを完全に防ぐことはできません。アクセスを取り消せば、アプリを通じて新たに見ることはできなくなります。でも、すでに作られたコピーを取り戻すことはできません。

初期設定では、Apple から見えないわけではない

iCloud のデータは、転送中も Apple のサーバー上でも暗号化されています。iCloud の標準のデータ保護では、多くのデータカテゴリについて Apple が鍵を保持しています。Apple がオプションで提供する「高度なデータ保護」を使うと、エンドツーエンド暗号化の対象がより多くのカテゴリに広がりますが、一部の共有機能は対象外です。どの設定でどのデータが保護されるかは、Apple が概要を公開しています。気になる方は、どのアプリの要約にも(私たちのものも含めて)頼らず、Apple の説明を直接読んでください。

なくしたり人に渡したりした iPhone は守れない

誰かがあなたの iPhone のロックを解除できるなら、ホーム画面のウィジェットも含めて、中身はたいてい見られてしまいます。どんな共有設定よりも、パスコードと Face ID のほうが大切です。

写真に何が含まれるかは決めてくれない

写真には、撮影場所などの追加情報が含まれていることがあります。Apple の「写真」App から共有するときは、共有シートの「オプション」メニューで位置情報をオフにできます。ほかのアプリはそれぞれのやり方で扱っているので、位置情報が気になるなら確認しましょう。

Photo Tape の場合

Photo Tape は、あの人と一日一枚の写真を共有するための iPhone アプリです。私たちはこれを iCloud の共有の上に作りました。写真を保管する Photo Tape のサーバーが存在しないようにするためです。実際にはこうなっています。

  • サーバーもアカウントもなし。作成する Photo Tape アカウントはなく、写真を保存するサーバーも私たちは運営していません。
  • 写真はあなたの iCloud に。写真はあなたのプライベートな iCloud データベースに保存され、iCloud の共有機能で相手と共有されます。相手の iPhone は、あなたの iCloud から写真を読み込みます。
  • クラブの写真はオーナーの iCloud に。グループで共有する写真のウォールであるクラブを使う場合、その写真はクラブを作った人の iCloud に保存されます。
  • ほかには何も収集しません。広告なし、解析なし、トラッキングなし。
  • 相手を削除すればアクセスは終わります。ある人との共有をやめると、その人はアプリを通じてあなたの写真を読めなくなります。

Apple の公開データベースを使う、わずかなもの

いくつかの機能は、招待されていない人でも読める場所を必要とします。そのため Photo Tape は、それらに Apple の公開 iCloud データベースを使っています。

  • ステッカー棚と、Pro メンバーが公開を選んだステッカー。
  • フォローリクエスト。リクエストに含まれるのは2つの匿名 ID、ファーストネーム、絵文字で、30日後に失効します。断っても何も通知されないので、誰も断られたことを知らされません。
  • 報告。報告できるのは公開されたステッカーについてだけです。

あなたの毎日の写真が、このリストに入ることはありません。要約はホームページのプライバシーのセクションで、全文はプライバシーポリシーで読めます。

設定より大切な習慣

どのアプリを使うにしても、いくつかのシンプルな習慣のほうが、どんな機能よりも2人の写真を守ってくれます。

  1. お互いの考えを話しておく。保存していいもの、スクリーンショットしていいもの、友だちに見せていいものを決めておきましょう。トラブルの多くは、2人の思い込みが違うことから始まります。
  2. 共有の範囲は狭く。アプリで選べるなら、「リンクを知っている人全員」ではなく、特定の相手と共有しましょう。
  3. iPhone にロックをかける。パスコードを使い、人には教えないこと。
  4. アクセスできる人を見直す。ときどき共有アルバムやアプリを確認して、もう入っていてほしくない人がいないか見ておきましょう。
  5. 相手を削除する方法を知っておく。必要になる前に、その項目を探しておきましょう。別れたあとは、メニューを覚えはじめるにはつらい時期です。

ほかのものを選ぶべきとき

どのクラウド事業者も写真にアクセスできないという保証が必要なら、どの事業者を使っていても、クラウドベースの共有アプリは向いていないかもしれません。設計の段階からエンドツーエンドで暗号化されているツールを探し、実際に使う機能がその対象になっているか確認しましょう。ほとんどのカップルにとって、より現実的なリスクは上に挙げたような人に関わるものです。間に余計な会社が入らない仕組みなら、話はシンプルになります。

毎日の写真を自分の iCloud に置いておくのがいいと思えたら、Photo Tape のベータに参加できます。iOS 17以降の iPhone で使え、ベータ期間中は Pro も含めて無料です。

すべてのフィールドノート

ほかの写真アプリ